バックアップをUSBとかにとる。
最近はUSBの容量も大きくなり、またお安くなっているので、USBにバックアップをとることができるようになりました。
USB本体を「F:\」と仮定して、マイドキュメントのバックアップをとるバッチファイルを考えて見ましょう。
(以下はWindows7での話です。Windows7であっても、書いてあることを実行した・参考にすることなどは自己責任でお願いします。他の記事でも同様です。)
USBにバックアップ用のフォルダを作る
まず、USBのルートディレクトリにバックアップを取るのではなく、F:\Back というディレクトリ(フォルダ)にバックアップをとるようにします。
いきなり[F:\]にたくさんのファイルがあると、USBの作業がやりにくくなりますから。
そこで、エクスプローラーなどで、USBに[Back]というフォルダを作ってください。DOS-プロンプトからですと、
f:
md Back
exit
という入力で当該のフォルダが作成できます。
バックアップにのぞむこと
バックアップは
- C:ドライブの必要なフォルダのデータをUSBにコピーしてほしい
- 新しいファイルだけ上書きしてほしい
- 新たなフォルダやサブフォルダがあったらそのこともUSBにコピーしてほしい
- 作業が簡単・確実であってほしい
です。
USBを挿入して、ワンクリックでのバックアップを目指します。
そのために、簡単なDOSのコマンドを実行できるバッチファイルを作成しましょう。
どこに作るか
さて、DOSプロンプトを開くと大抵
Microsoft Windows [どうたら
Copyright (c) 2010 どうたら
C:\Users\onkirikiri>
な表示になっています。つまり、DOSプロンプトを立ち上げると、始めは常にそこ(C:\Users\onkirikiri というフォルダ=ディレクトリ)を見に行くことになっているのです。
ここにバックアップ用のバッチファイルを作ります。
("onkirikiri"の部分はユーザーごとに違います。中には c:\users\user というネーミングをしている人もいます。上の例の場合はエクスプローラーで見ると、ユーザーというフォルダの中に「onkirikiri」というフォルダがあるように見えます。)
バッチファイルの作り方
上のコマンドをバッチファイルとして生成させます。バッチファイルの名前は仮に「back.bat」としておきます。
いままでのところで、大文字と小文字の区別は意味が無いはずなのですが、エクスプローラーで大文字に見えるものは大文字にしておくほうが無難ではあります。
さて、そのバッチファイルを作ります。
DOSプロンプトで作る
本当はメモ帳で作ったほうが楽なので、メモ帳派の人は、次の項目に進みましょう。
DOSプロンプトを立ち上げて、以下のように入力します。「onkirikiri」や「f:」は適当に変えてください。半角スペースやピリオド(ドット)、:(コロン)は正確に入力しましょう。下の枠内の記述は画面では一行おきに入力しあるように見えますが、空白行はありません。空白行を挿入したらどうなるかも知りませんが、大丈夫だとは思います。
copy con back.bat
xcopy C:\Users\onkirikiri\Documents\*.* f:\back /V /R /D /Y /E /C
exit
以上を入力したら[Ctrl]キーを押しながら[z]を押しますと、back.batというファイルが生成します。
一度、USBを差し込んで、USBに「back」というフォルダを作ってから、DOSプロンプトで「back」と入力してみてください。
(USBにはちゃんとウイルス対策をしておきましょう。また、上の枠をパソコンマウスでコピーし、メモ帳などに貼り付け、行頭の空白を削除して、onkirikiri などの部分を変更し、それをコピーしてDOSプロンプトの画面に右クリックから貼り付けても、作業としては大丈夫です。)
メモ帳(Notepad)でつくる
メモ帳(Notepad)を立ち上げて、以下のように入力します。「onkirikiri」や「f:」は適当に変えてください。半角スペースやピリオド(ドット)、:(コロン)は正確に入力しましょう。下の枠内の記述は画面では一行おきに入力しあるように見えますが、空白行はありません。空白行を挿入したらどうなるかも知りませんが、大丈夫だとは思います。
xcopy C:\Users\onkirikiri\Documents\*.* f:\back /V /R /D /Y /E /C
exit
以上を入力したらback.batという名前で、ユーザーのフォルダの中の「onkirikiri」というフォルダ(筆者の場合)に保存しますと、back.batというファイルが生成します。
一度、USBを差し込んで、USBに「back」というフォルダを作ってから、エクスプローラーでonkirikiriのフォルダにある「back」というファイルをクリックして見てください。
(USBにはちゃんとウイルス対策をしておきましょう。また、上の枠をパソコンマウスでコピーし、メモ帳などに貼り付け、行頭の空白を削除して、onkirikiri などの部分を変更し、それをコピーしてDOSプロンプトの画面に右クリックから貼り付けても、作業としては大丈夫です。)
もちろん、txtという拡張子で保存した後にbatという拡張子に変更しても構いませんが、最近の人は「拡張子」という言葉を知らなかったり、パソコンが拡張子を表示しない仕組みに設定してあるうえ、back.bat.txtなどという妙なファイルを作ったりする人もいるので、DOS画面からのほうが確実な場合もあろうかと思います。
付記
僕は上のオプション(スイッチという)の /E のところを /S /E としています。もしかして、更新したり新たに作ったフォルダのバックアップがうまく行かないようなら、/v /r /d /y /s /e /c というオプションにして見てください。どうして /s というスイッチをそこに書いて運用しているのか忘れてしまいました。
デスクトップにショートカットをつくる
うまく行くようでしたら、エクスプローラーで「ユーザー」フォルダの「onkirikiri」フォルダを開くと、back.bat もしくは back というファイルが歯車二つの絵のアイコンで存在するはずです。
そのファイルを右クリックして「ショートカットをデスクトップに送る」にするとデスクトップにそのショートカットが生成するはずです。
そのショートカットをパソコンのスタートアップにコピー・貼り付けしておくと、パソコンを立ち上げるたびに自動でバックアップが実行されます。
追記:うまく行かない!
別のパソコン、C:\Users\on. kirikiri\Documents はうまく行きませんでした。
たぶん、on. と kiri... の間にスペースが入っているからです。
僕はこれを一行では処理できませんでした。c:
cd c:\Users
cd on. kirikiri
cd Documents
xcopy *.* f:\back /V /R /D /Y /E /C
exitというようにしました。もしかしたら cd はこんなに分ける必要は無いかもしれませんが、
つまり、 cd c:\Users\on. kirikiri\Documents で動作すると思いますが、そして分けたからうまく行くというものでもありませんが、分けたものを書いておきます。冒頭の c: も要らない場合がほとんどだと思います。