京都府学校給食会横領事件、意見と疑問
役職名 氏名 所属 職名 理事長 宮野 文穂 京都府教育庁 教育次長 常務理事 奥野 清人 (財)京都府学校給食会 事務局長 理事 大畑 眞知子 京都市立藤城小学校 校長 〃 木原 博之 京都市立南大内小学校 校長 〃 山内 司郎 長岡京市立長岡第四小学校 校長 〃 南部 照一 舞鶴市教育委員会 委員長 〃 田村 喜代一 井手町立学校給食センター 所長 〃 高岡 伸行 京都府PTA協議会 〃 萩原 裕司 京都市教育委員会体育健康教育室 給食課長 ◎監事 2名
http://www.kyo-gk.jp/pages/aboutus/boardmember
役職名 氏名 所属 職名 監事 阪根 美智子 福知山市立下六人部小学校 校長 〃 山元 直貴 山元公認会計士事務所 公認会計士
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20111219000051京都府学校給食会の元職員、5000万円横領
財団法人京都府学校給食会(京都市伏見区)は19日、経理担当の元男性職員(52)が約5千万円を横領していたと発表した。同日、業務上横領容疑で伏見署に告訴状を出した。
府学校給食会によると、元職員は2000年8月〜09年8月、うその売掛金を計上するなど書類を偽造して、預金から約5千万円を着服したという。
元職員は1980年4月に採用され、一昨年まで一人で経理業務を担当していた。物資課に異動後の昨年3月末に自主退職した。
公益財団法人への移行に向けて会計を調べたところ、今年6月末に売り上げと帳簿が合わないことが分かった。元職員は「競馬やパチンコでできた借金の返済に使った」と横領を認めた、という。
宮野文穂・府学校給食会理事長(府教育次長)は会見して「府民の信頼を損ない申し訳ない」と謝罪した。調査委員会を立ち上げ、原因究明や関係者の処分、再発防止策を検討するとしている。
府学校給食会は1955年に設立され、府内の小中学校や特別支援学校にパンや米、副食用の食材を販売している。昨年度の売り上げ規模は約21億円。
【 2011年12月19日 15時51分 】
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111219-OYO1T00758.htm?from=main4京都府学校給食会元職員5000万円着服
京都府内の小中学校などに給食の材料を供給している財団法人・府学校給食会(理事長=宮野文穂・府教育次長、京都市伏見区)は19日、元物資課主査の男性職員(52)が不正な経理処理を行い、2009年8月までの9年間に同会の預金から計約5000万円を着服していた、と発表した。同会は同日、業務上横領容疑で府警に告訴状を提出した。
発表では、男性は昨年3月に自主退職していたが、今年6月、公益法人改革に伴う経理システムの見直しの中で、多額の未収金が判明。コンピューターで帳簿類を管理していた男性が書類を偽造するなどしていたとみられ、男性は不正を認めて一部を返還している。
(2011年12月19日 読売新聞)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/111220/kyt11122002070004-n1.htm元職員5000万円着服 府学校給食会、告訴を検討 京都
2011.12.20 02:07
京都府内の小中学校や給食センターなど約400カ所に給食用の食材を販売している財団法人の府学校給食会(京都市伏見区)は19日、元職員の男性が平成12年からの9年間で約5千万円を着服していたと発表した。同会は業務上横領罪での告訴を検討している。
同会によると、男性は12年8月〜21年8月、総務係長や課長補佐として経理業務を担当。架空の売り上げがあったように帳簿を操作し、約150回にわたり約5千万円を着服していた。
男性はこの後、経理担当を外れて配置転換。次第に休みがちになり、昨年3月に依願退職した。公益法人への移行に伴い、同会が今年6月に会計管理システムを点検した際、着服が発覚した。
男性は内部調査に対し「競馬やパチンコなどの借金の返済に使った」と着服を認め、すでに一部を返済しているという。
同会は調査・適正化委員会を設置し、原因究明と再発防止を検討する。
チェック・統制の体制
現預金を扱う職務の労働者は、つねに不正とたたかい、自分や同僚がうっかりでも横領したり、あるいはあらぬ罪をかぶせられたりしないよう、気を使っているものである。
ところが、この団体では「預金から9年間で5千万円」も着服というから、日常的には誰もチェックしていなかったと思われる。
誰もチェックしてもらえない現金を扱うなんて、どんな罠にはめられるかわからないのに、また犯罪の温床になるに決まっているのに、たいしたもんだ。
また、監事は(いろいろ意見はあろうが)何をやっていたのか、とのそしりを免れまい。それにしても大王製紙といい、オリンパスといい、監査・監事は何をしているのか、なぜ馬鹿な不正が見過ごされるのか。決算時にのみ書類で決着をつけようという体制がこういう事態を生むのか。
ちょろまかしの温床をぬくぬく温存していたという点で、理事長、常務理事、監事の責任は重大であろう。あと「課長」とやらの。直接には課長かその上の者が課長補佐の日常的な統制を行うべき立場にあるのではないか。
着服の手口
ふつう、うその売掛金と売上を計上したから、預金引出ししても怪しまれないかというと、まったくそうではない。
流動資産の動きを大きなスパンで見たときにのみ違和感が少なくなるのである。犯人はそこを狙ったのか?
ともかく、現預金の払い出し・受入れ、現預金の元帳は管理者は定期的にチェックすべきであろう。また労働者は定期的にチェックさせるべきであろう。
賭博の恐ろしさ、借金の不思議さ
賭博の恐ろしさ
大阪のほうではバカがギャンブル場を造ると言っているが、とんでもないことである。
この犯人は借金してまで競馬とパチンコにはまっていたのである。行政がギャンブル場を造って犯罪をあおってどうするというのか。
ギャンブルは禁止すべきである。
借金の不思議さ
こうして不正に入手した金銭でもって、律儀に借金を返す。罪を犯してまでも借金は返す。時には強盗もする。
そうではなく、借金を返さないほうが、犯罪としては小さくて済むと思うのだが、貸した側の取立てがすごいのだろうか。
退職金も返してもらえ
もとはといえば、学校給食を通じて集めた府民父母保護者の大切なお金である。
犯人はすでに一部を返済(1万円でも返済は返済)しているというが、退職金も取り消して返還させるべきである。