「マイラインセンターからのお知らせ」とか名乗る電話

相変わらず電話業者からの意味不明の勧誘電話が多い。電話通信事業が自由化されて多社乱立して、何がよかったのか。通話料は値上がりしたままだし、料金体系はめちゃくちゃでわかりにくいし、回線工事の請負業者も入り乱れていろんな会社がコチャコチャ器材をいじくることになる。
この間は、「NTTなんとか」を名乗る女性から、KDDIかNTTかを一定期間利用したので何かの料金が半額になります、という電話があった。うちは複数の電話を引いているので、いったい何番の電話が半額になったのか聞いてみると、代表電話の番号を言う。
「そうですか。それをわざわざ電話で知らせてまわっているのですか?」
「さようでございます。」
とかで、なんと馬鹿馬鹿しい作業をするものだと思ったものだ。
料金体系が複雑になり、競争者間の差別化をはっきり打ち出すためにさまざまな人手が必要になっているのだろう。雇用を産み出していると考えるべきなのか、社会的な「冗費」が発生していると考えるべきなのか。後者だと思う。



数日たって、「マイラインセンター」を名乗る女性から、こんどはマイラインを一定期間使用したので、従来距離に応じて発生していた市外通話料金が距離に関わらず定額になります、という連絡があった。そのときも同じやり取りをした。
でも一体何年間の利用で、どのような料金体系からどのような定額制に変更になったのだろうか。そんな約款は見たことがないし、もし利用期間に応じて料金体系が変わるなら、マイラインを乗り換えることでリセットされてしまう。
NTTに連絡してみると、それは市外通話を担当しているNTTコミュニケーションズの仕事だという(うちの会社の回線のうち少なくとも一本はNTTコミュニケーションズである)。
NTTコミュニケーションズに連絡して見ると、「そのような料金制度はない」という。それで、「マイラインセンター」に尋ねてみればどうかという。
教えてもらった「マイラインセンター」に連絡して見ると、マイラインセンターではそのような通知事業はしていない、という。たぶんそれらの電話は末端の電話回線販売業者によるセールスだろう、という。
「じゃあ、こちらの反応しだいでは、何か商品の説明をし始めるかもしれなかったということですか?」
「そうかもしれませんね」



ふーむ。しかし、片端から電話をかけて、あの「マイラインをご利用いただいたので……」の会話でマイラインの変更だとか、「光」の工事だとかにはなかなか結びつかないだろう。
それよりも、かけた先の電話が、企業や会社の電話ではなく個人の電話であることを特定したり、電話口に出た者のが高齢者だったりした場合に、もっと悪質な話をするのかもしれない。あるいはそのためのリスト作りかも。